あくまで個人的な意見ですが、多くのお子さん、ご家族はやる必要は無いと思ってます。
いきなりですが、僕はそう思ってます。
お前、やっとるやんけ!って言われると思いますが、うちも妻がしつこく言ってこなければやらないつもりでした。
ごく普通の収入の平凡な家庭の子供が、時間やお金を大量に使って、無理をしてまでするもんでは無いです。
それでも小学校受験をしたい・させたいなら
どういう条件の家庭が小学校受験に向いている、やったほうが良いかと言うと、
- 片方の親だけで収入が1000万(できれば1500万)超える
- 奥さんは専業主婦or夫が専業主夫
- 親がキレにくい性格(じっくり成長を見守れる)
- 子供が早生まれではない。できれば4月から7月に生まれている
- 子どもが双子や三つ子ではない
- 子供は保育園ではなく、幼稚園に行かせている
- 2年から3年間塾に行かせ続ける経済力と時間が親にある
- 親が子供にしつけをしっかりしている自信がある
- 受験をする子供に兄弟・姉妹がいる
- 子供に寝る前に絵本を読む習慣がある
- 家の近くに小学校受験専門の塾が複数ある
- 親もしくは親類に政治家等がいる or 学校に縁故がある(コネ)
- 子供の性格・趣味趣向に向いている小学校がある
- 夫婦間で小学校受験について話し合え、受ける学校について一緒に調べることができる
- 何のために小学校受験をさせるのか、明確な目的がある
あたりだと思います。
それぞれがチェックリストのようなもので、無いと小学校受験の障壁は1段ずつ上がると思ってください。(コネがあれば別かな)
本当はもっとあるかもしれませんし、間違ってるところもあるかもしれませんが、思いつくところで個人が書いているのでご容赦下さい。
よく、小学校受験は格安にできる!とか、年数をかけずにできるとか、共働きでもできるとか書いてる本ありますけど、
あれらが全部嘘とは言いませんが誇張してるし、努力がどれだけ必要か隠されてると思ってます。
実際、小学校受験をされている親御さんもお子さんもみんな一生懸命ですし、熱量は半端ないです。
格安にするなら塾に行かないので、テクニックを親が持っている必要があります(初受験なら普通無い)。
年数をかけないというのは普段の生活からきちんとそれに向けた準備をしていないといけないので、結局嘘みたいなもんです。
共働きだと、仕事が家庭の時間を使う時があるので両方が忙しい時は難しくなります。
学校も共働きを敬遠するところありますからね(表向きは大丈夫と言っておきながら、中に入るとほとんどいないみたいな)
というわけで、上記のチェックが全然当てはまらないのであれば、気軽な気持ちではやらないほうが身のためです。
片方の親だけで収入が1000万(できれば1500万)超える
最近、パワーカップルとか言われる、世帯収入が1000万を超えてくる様な夫婦は結構多いと思いますが、小学校受験ではそれではダメです。
小学校受験では親は子供の塾通いや勉強を見てやる必要があります。
どうしても『時間』というものが重要です。
そのため、しっかりと片方の親がつく必要があるので、両方で1000万ではなく、片方で1000万超えをしないと色々なひずみが生まれやすいのが現状です。
奥さんは専業主婦or夫が専業主夫
これについては既に前述で理由はほとんど語られています。
あと、夫婦両方で見ると、教え方等でもめて、子供が混乱する元です(うちがそうでした)
たとえ、親が理不尽だったり、無意味、無駄が多い、下手な教え方をしていたとしても、片方の親に任せたほうが子供としては慣れもあるので良いと思います。
(そんな妻や夫を持ったあなたのガチャ運が悪いと思って諦めてください)
親がキレにくい性格(じっくり成長を見守れる)
勉強を教える親がキレやすい場合はやめたほうが良いです。
家庭内に不穏な空気がガッツリ漂います。
幼児なんて集中力が続くわけもなく、最初はすぐに駄々をこねます。
それを力でねじ伏せると後々困るのは結局自分たちです。
教えるのが向いてない、子供の成長をじっくり見守れない人はやるべきじゃないと思います。
(塾で勉強ができなかったと子供を塾で怒鳴ってるお母さん見かけましたが、みっともないですアレは)
子供が早生まれではない。できれば4月から7月に生まれている
幼児の月齢はとてつもなく影響します。
最大1年近く差がある子が同じ土俵で戦うのですが、戦力が違って見えます。
私立でも月齢考査があると言っている学校でも、結局のところは優秀な子が欲しいので、
月齢の違う子達に同じ試験を受けさせて、同じ点数なら月齢が低い子を取るというくらいのものです。
明確に月齢考査をしているのは国立くらいですね。
ましてや月齢考査が無い学校の場合は圧倒的に不利です。
月齢考査なんてカトリック系は大体ありません。
そのため、4月~7月くらいの子は小学校受験に向いていますが、早生まれは私立では特に期待せずにいたほうが良いと思います。
4月~7月くらいの子は年長の6月~8月くらいには既に完成しています。
それに比べて早生まれの子はその子らと同じように勉強しても10月~12月に完成すると言われ、下手すれば試験に間に合いません。
そういう不利を抱えて受けるのが小学校受験であるため、早生まれの子が受験する場合は「結果」よりも「過程」を見るくらいの気持ちで臨んだほうが良いでしょう。
(早生まれで難関校受かってる子は本当に親も子も相当努力してて凄いです)
子どもが双子や三つ子ではない
よく双子や三つ子の子が受験しているのを見かけました。
全員同じ学校や、希望の学校に受かればいいのですが、そうじゃない場合が心配です。
最初は良くても、大きくなるにつれて与える影響も大きくなる可能性があります。
うちは一人っ子なので別に気にしませんでしたが、余計なお世話と思いつつ、難関校は目指さないほうが良いんじゃないかと思ってます。
子供は保育園ではなく、幼稚園に行かせている
保育園が悪い、幼稚園がカリキュラム的に素晴らしいというわけでは無いです。
保育園でもしっかり文字やかずの概念を教え、物語を読んだり、劇をして他の子との関りを密接にしているところもあります。
ここで言いたいのは、勉強時間の捻出です。
保育園という事は基本的に早い時間に両親が迎えに行けない≒共働きの可能性が非常に高いと考えます。
そういう意味では前の二つの話に密接に関係しています。
幼稚園に行かせている親≒前述の2つの可能性が高いです。
(たまにこれは祖父母を使うパターンがありますが、祖父母等は勉強を教えるのに向いてるかと言われるとどうでしょうねえ…)
2年から3年間塾に行かせ続ける経済力と時間が親にある
上記の通りですので、あまり細かいことは言いませんが、子供の面から見ると、難関校に行かせたいのであれば1年では少し足りません。
勉強自体はおそらく5か月もあれば完成します。中学・高校受験、大学受験と比べると短いですが、範囲も受ける学校を絞れば大したことないので、そんなものだと思います。
むしろ、手先の器用さ、作業スピード、お行儀、受け答え、運動神経、絵画の技術のようなもののほうが時間がかかるので、これの準備期間が必要です。
これは早ければ早いほどいいので、2年から3年かけて勉強との負荷分散をすることでコネの無い人には安定した受験が可能となります。
年少、遅くとも年中の初めから塾通い
過去問を解く力みたいなのはぶっちゃけ5か月あれば間に合うなと今回娘の受験を通じて思いました。
でも、本番にはそれだけでは足りない要素があります。それはお行儀やある場面でどうすればいいか?という考える力の部分です。
小学校受験では面接が大きな比重を占めます。
恐らくほとんどの学校が減点方式です。
そして、行動観察と言う自由に行動させて、どういう事をしたり言ったりするのかを見る試験があります。
それらは普段の家庭でのしつけも大事ですが、子供たちとのかかわりの中でしか身につかないものも多くあります。
「〇〇の時はxxするのよ!」というのを教えても教えても、じゃあこのパターンは?というのが出てきます。
早めに塾に通うことでこの辺を指摘してくれます。(私立の幼稚園なんかもこの辺は指摘してくれるようですね)
親が子供にしつけをしっかりしている自信がある
小学校受験では勉強ができることよりも、お行儀のよさを見るところが多いです。
正直、この年齢の子にそこまで必要か?という考えの人もいるかと思います。
でも、その年齢でもTPOがわきまえられる子が小学校としては欲しくて、できないんなら公立へどうぞ、と彼らは思っています。
しつけに自信が無い場合は塾等で身につけていく必要があります。(カトリックだと筆記より重視)
受験をする子供に兄弟・姉妹がいる
これは確実にそうとは言えないのですが、兄弟・姉妹がいると家の中で既に行動観察のようなものを毎日経験しているので強いと思います。
長男・長女の場合は下に対して乱暴にしてたりすると親が叱るため、優しくした方が大人受けがいいんだなと理解しますし、
下はそれを見て、ああ、こういうのはダメだし、上と仲良くする方法を普段から模索してるので、同年代の子と調整するのもそれほど苦にしません。
逆に一人っ子はこの辺の人付き合いというものがこの年代ではかなり苦手な子が多いと思います(うちもそうでした)
子供に寝る前に絵本を読む習慣がある
小学校受験でよくある試験内容に、話の記憶というものがあります。
それはある物語を読んで、その内容をどれだけ覚えているかというものです。
正直大人でも厳しい問題が多いのですが、子どもの脳は大人よりもスポンジのようにそういう話を吸収するので思った以上に記憶しています。
ただ、普段からそういう話を聞いているのと、そうでないのでは実力に大きな差が出ます。
そのため、普段から読み聞かせをしている様な家庭でないとこの課題は厳しいと思います。
家の近くに小学校受験専門の塾が複数ある
小学校受験の場合、子供と先生の相性と言うものが非常に重要です。
先生に対して嫌いという感情があると、それだけで勉強したくない、塾に行きたくないとなり、思うようにはかどりません。
また、自分たちのような場合(塾の教え方が雑、子供のためになってない)もあるので、いざとなったらすぐ移れるようにしたいものです。
移動距離があると乗り物に乗りっぱなしでも子供が疲れてしまうので、家にはドアツードアで30分以内が良いと思います。
親もしくは親類に政治家等がいる or 学校に縁故がある(コネ)
他があてはまらなくてもこれがあれば最強ですw
ちなみにコネって悪いものだと僕は思ってないです。むしろ、それはその人やその人の先祖の努力の結晶ですから使えるなら使ったほうが良いと思ってます。
それにWIN x WINの関係になると思うからそういうのを学校も認めるんだと思うし、別にいいでしょう。
国立がそういうものを排除するために抽せんというものを使っているのは知っていますが、それでも抽せん通った後は別にコネがあってもわかりませんしね。
現に昔、弟はコネもなく、完全な運と実力で国立小に入りましたが、周りは政治家、官僚や凄い企業のお偉いさん、大学教授の子供・孫が多かったと聞きます。
同じ点数ならより育ちやバックグラウンドがしっかりしているお子さんを取りたいと思うでしょう。
金があるから勉強にも投資でき、実力があるとも言えますが、それだけじゃないな、というのが人間の社会ですw
子供の性格・趣味趣向に向いている小学校がある
子供が受かった小学校のカリキュラムについていけない、面白いと思えないのであれば、せっかく行かせても意味がありません。
こんなカリキュラムがあるなら行かせたい、子供が学校に毎日楽しく行けそうだというのがあれば考えてみるべきです。
私立だと多いのが課外授業です。キリスト教系の学校だと奉仕の精神を学ぶために、ボランティアや老人ホームや養護学校に行ったり、ハロウィン・クリスマスなどのイベントも豊富です。
体育会系の小学校だと、山登りやマラソン、遠泳などを強制しているところもあります。
中・高・大の偏差値が高いから行かせるのではなく、子供に合ってるかどうかで行かせたいところがあるか考えましょう。
偏差値が高いところなら、結局内部での進学も厳しいので、自分で頑張れる年齢になってから本人が行く気になってれば行かせればいいと思います。
夫婦間で小学校受験について話し合え、受ける学校について一緒に調べることができる
子育てについて語り合えない夫婦には小学校受験は厳しいです。
小学校受験では両親が面接に駆り出され、何故その学校を志望したか聞かれますし、志望理由も書かされます。
志望理由がありきたりだと余裕で落ちます。
志望理由をアツくするため、年少から学校説明会に参加してますとアピールする親もザラです。
(まあ、コロナの昨今、なかなか対象学年以外の親子が参加しにくくなってるので、それ以外で攻める必要が出てきているのですが・・・)
母親に聞かれがちな質問、父親に聞かれがちな質問というのがあったりしますが、年によってそれが逆になることも多いです。
ですので、どちらの親もどのような質問でも受け答えできないといけないことから、受験したい学校について普段から語り合える夫婦である必要があります。
何のために小学校受験をさせるのか、明確な目的がある
小学校受験は水物です。実力があるから受かるというものでも決してありません。
コネがあれば確率は非常に上がりますが、無ければ塾で優秀な子も行きたい学校に行けないということは良くあります。
これは親の面接の出来や面接官との相性、学校側が取りたい子供が毎年違う可能性がある、付属幼稚園からの上がってくる人数の違い等もあります。
国立のように8割~9割最初に落とされるような恐ろしいまでの『運』の要素もあります。
滑り止めとして、義務教育の公立小学校があるので、どの親もチャレンジしがちです。
そのため、全滅ということもあることは覚悟しなければいけません。
全滅したとき、お金をかけていったい自分たちは何をしてきたんだ?とならないように、小学校受験をする際の目的を決めるべきです。
自分たちは子供の自立心の芽生えを考えました。
自分で考えて行動することができるようになれば成長と捉え、受けた学校全て落ちたとしても高い教育費として諦める覚悟をしました。
幸い、自分たちは1校受かったので良かったのですが、やる前にそういう目的をもっておかないと、結果を受け止められずに、家族でもめる可能性もあります(;^ω^)
どのくらいあてはまりますか?
うちの家で言うと、15個中下の5つしか当てはまりませんでした。
- 子どもが双子や三つ子ではない
- 子供に寝る前に絵本を読む習慣がある
- 子供の性格・趣味趣向に向いている小学校がある
- 夫婦間で小学校受験について話し合え、受ける学校について一緒に調べることができる
- 何のために小学校受験をさせるのか、明確な目的がある
塾だって近くにあったのに、少し高いからって結局吉祥寺まで片道1hかけていってましたしね。
それで子供は最後の一か月、ずっと37度~38度あって、薬でなんとか抑えてました。
親もボロボロでした。
それでもなんとか1校はGETしました(まあ、難関校とは言えませんが)
やった甲斐はあった気もします。少し生意気になりましたし。
ちなみに、僕の弟は30年前の話ですが、塾にも行かず国立に受かったのですが、運の力を最大限に活かしたとはいえ、以下のような条件でした。
- 片方の親だけで収入が1000万(できれば1500万)超える
- 奥さんは専業主婦or夫が専業主夫
- 子どもが双子や三つ子ではない
- 親がキレにくい性格(じっくり成長を見守れる)
- 子供が早生まれではない。できれば4月から7月に生まれている
- 子供は保育園ではなく、幼稚園に行かせている
- 親が子供にしつけをしっかりしている自信がある
- 受験をする子供に兄弟・姉妹がいる
- 子供に寝る前に絵本を読む習慣がある
- 子供の性格・趣味趣向に向いている小学校がある
- 夫婦間で小学校受験について話し合え、受ける学校について一緒に調べることができる
- 何のために小学校受験をさせるのか、明確な目的がある
15分の12も当てはまってます。
これで塾行ってたらコネ以外ほとんどだな。
オヤジ、稼いでたしなあ…。
家庭はほったらかしだったけど、子供の勉強には熱心だったし。
母親は子供のしつけしっかりしてたなあ。。。
と今更ながら自分の家が恵まれてたことを実感しました(;^_^A
次回
こんだけネガティブに書いといて、次回はやるメリットを書こうかと思いますw